トロピカル~ジュ!プリキュア
第1話「トロピカれ! やる気全開!キュアサマー
2021年2月28日放送開始の新シリーズ「トロピカル~ジュ!プリキュア」
物語の大きな構図は
人魚の国「グランオーシャン」が「あとまわしの魔女」に「やる気パワー」を奪われてしまい、グランオーシャンの人魚ローラが人間界へプリキュアを探しに行くというもの。
巨大な荷物を背負い、お母さんからもらったリップを持って元気に家をでる。ふるさとの南乃島を離れて都会の中学に入学するため水族館で働く母と暮らすらしい。離島育ちで都会への憧れが強い元気な女の子。
港で何人かの知り合いに見送られるまなつ。「都会に行っても頑張るんだよ」「島のこと忘れるなよ」と声をかけられるが同年代は島にはいなそう。
父は「島でやりたいことがあるから」と残るらしい。海の家とスクーバダイビングをやっている様子。
まなつ「お父さん一人で大丈夫?」
父「心配するな、俺はこの島でやりたいことがあるからな。だからまなつも」
まなつ/父「今一番大事だとおもうことをやれ!」
船にのって出発する真夏。すさまじい運動神経で甲板に上がる。
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海底の異世界
住人らしき魚や人魚が倒れている。やる気パワーを奪われて怠惰に転がっている。
女王「これを持って人間の世界に行きなさい。それを開けることのできる人間を探すのです。そうです、心の中にきらめく太陽を持った人間とあたしたち人魚の心が通じあったとき、鍵が現れるでしょう」
ローラは「なんで人間なんかのたすけを?」と髪をいじりながら不満げに言う。しかし何か企んだのか「そしたらあたし女王様になれる?」と任務達成へ向けてテンションをあげるローラ
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人間界にやってくるローラ。ちょうど海上ではまなつの乗った船が航行中。まなつは海の向こうに見えてきた都市を見て鼻息をならすものの、テレビでみた都会の恐ろしさを思い出し、急に不安になる。
「そうだこんなときは」と母からもらったリップを塗るが、船が揺れた拍子にリップを海中に落としてしまう。
そのリップを海中にいるローラが「なにこれ」と手に取る。
まずは母の勤め先の水族館へ。ジンベエザメをみたりジュゴンをみたりしていると館長が現れてまなつと挨拶。
「よーし都会でトロピカっちゃお!」と走って町の見物へ出かけるまなつ。
プリティーホリックというアクセサリーなどを置いてあるお店を覗くまなつ。中にいる紫髪の女の子(涼村さんご)と目が合って、ごまかすように笑って逃げ出す。
海で「どうやって探せばあいいんだろう」と悩んでいるローラ。
岸辺に「ちょっと休憩」とまなつがやってきて寝転がる。
視線があい、「まずい」とすさまじい顔をして「あー!」とさけびまなつの視線を逸らし、その隙に岩に隠れるローラ。再び海に目を向けるまなつだがローラがいなくなっているのに気づき「大変溺れたのかも!大丈夫!?」と探しにくる。
ローラは岩の隙間に挟まって身動きとれず、尾がまなつに見つかる。
「魚が岩にひっかかってる!」とまなつはローラの尾を引っ張ってひきぬく。
魚だと思ったものが人魚で驚くまなつ。しかし人魚だとわかってテンションを上げて大騒ぎ。「衝撃の出会いだよね!衝撃の出会い衝撃だよね!」
しかししらけた表情のローラ
「なんて言ってる? 人間」
まなつ「人間? あたしの名前は夏海真夏あなたのなまえは?」
ローラ「あたしはローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール」
まなつ「ローラあぽろ……長くてきれいな名前だね!」
ローラ「だってあたし人魚だから」
まなつ「それにしてもかわいい! 髪なんか艶々!」
ローラ「まぁかわいいのは当然よね、だってあたし人魚だし」
まなつに褒められて得意気になるローラだが、自分の任務を思い出す……
なかなかに自分本位かつ出世欲の強いキャラクターである。調子に乗りやすく周りが見えなくなる性格なのか、女王になった自分を想像してテンションが上がって、尾でまなつを持ち上げて強制えびぞりさせてしまう。
「痛たたたたたた」と痛がるまなつに気づいて「あら失礼」と謝る。
「急にどうしたの? ひょっとしてホームシック? だよね、知らない町で一人って心細いよね」
まなつもそれなりに思い込みで猪突猛進するタイプの模様。
ローラ「は? そんなわけないじゃん」
まなつ「わかるよ実はあたしもちょっとだけ不安になったんだ。でも大丈夫。素敵な魔法があるんだよ」
ローラ「魔法? 人間は魔法がつかえるの?」
まなつ「そう、メイクっていう魔法。勇気が出ないときはメイクで気合をいれて、よし頑張るぞってやる気を上げるんだ」
まなつはリップをとりだそうとしてポケットを漁る
「あ、そっかー船からリップ落としたんだ・・・」
「もしかしてこれ?」とリップを取り出すローラ。
「それー! ローラが拾ってくれたの? ありがとう」と礼を言い「ローラもちょっとやってみる?」とローラの唇にリップをぬる。
まなつ「どう勇気がわいてこない? トロピカルぞー!って感じで」
ローラ「とろぴかるってなに?」
と視聴者の誰もが気になる疑問を投げつける。
「トロピカルぞー!っていうのはね、常夏の太陽みたいにキラキラ眩しい幸せな気持ちが胸の奥からこうフワーって湧き上がってくるような感じ!」と説明するまなつ。その言葉に「ひょっとしてあなたが伝説のプリキュアなの?」と反応するローラ。まなつにコンパクトを手渡す。
ローラの発言の意味がわからず戸惑いながらもコンパクトを受け取り、そのデザインをみて「トロピカルな感じだから、トロピカルパクトだね」と名づける。まなつはコンパクトを開こうとするが蓋が開かない。
コンパクトが開かないことでまなつがプリキュアではないと判断し「やっぱり違う。なら用は無いわ」と海に戻ろうとするローラ。
まなつ「えーもっと話そうよ」
ローラ「あたしは忙しいの。じゃあね人間。あたしとあったことは誰にも内緒よ」
まなつ「わかった2人だけの約束だね。また会おうね」と見送る
一応人魚である自分の存在は秘匿すべきものだと認識しているようだ。
ひとり、引っ越し先の自宅に入るまなつ。母はまだ帰宅していない。
「今日からここがあたしのうちか!」と家の中をみる
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さきほどまなつが塗ってくれたリップに手をやるが、既に残っていない。
「落ちちゃった……、それにしても変な子だったな」
海沿いを男性たちがランニングしてくる。
「おっ、わりと強そう」とたくましい男性たちを岩陰から覗き見るローラ。
「まさか、あとまわしの魔女の部下?」と感づくローラ。
チョンギーレ「人間ども、お前らのやる気パワーを奪って楽にしてやるよ」
やる気パワーと呼ばれるエネルギーをヤラネーダに吸収されて倒れる男性らを見て、「だめだわ、あの中にもプリキュアはいない」と冷静なローラ。
まなつが「ローラ、どこー!?」と呼びかけながら走ってくる。
ローラ「さっきの人間? なんでこんなときに」
チョンギーレに見つかってしまうローラ。
「なんだ?人魚が人間の世界でなにしてんだ?」と不審がるチョンギーレ。
「うわみつかった」「ヤバ!」逃げようとして砂浜に頭から突っ込んで突き刺さるローラ。
「やる気パワーにももうあつまったし、もう帰りたいがせっかくだ。人魚のやる気パワーも吸い取っちまえ」とチョンギーレがヤラネーダに指示。ローラはヤラネーダに掴まれてしまう。
ローラを掴んだヤラネーダに「やめてー!」と叫び突っ込んでくるまなつ。
ローラ「なにやってんのよ。人間は逃げなさい」
まなつ「ローラを離して! 嫌がってるでしょ!」
チョンギーレは見た目と裏腹にわりと真面目で親切な性格らしく「俺はただやる気パワーを……」と説明しようとするが、まなつは「離せ!離せ!」と聞く耳を持たずヤラネーダにまとわりついて叩き続ける。しかしヤラネーダに弾かれて吹っ飛ぶ。
チョンギーレ「しつこいやつだな。自分と人魚のどっちが大事なんだよ。自分だろ」と呆れる。
結構な距離を吹っ飛んだものノーダメージでネックスプリングで跳ね起きるまなつ。
「何が大事なのかは自分で決める。今一番大事なことは大事なことはー!」と叫ぶとまなつの体が光る。同時にローラの持つコンパクトも光りだし、まなつのところに飛んで行く。よく見るとまなつの指には指輪が出現している。
戸惑うまなつへ向かって「人間、それよ。そのリングがきっと鍵なのよ」と指輪をコンパクトに差し入れて開くよう促すローラ。
それだけで察したのか「鍵? ローラ! 今助ける!」とコンパクトを開くまなつ。
「ときめく常夏キュアサマー」と名乗りを上げる。
ローラ「あれが、伝説の戦士プリキュア」
チョンギーレ「邪魔はさせねえ」
ヤラネーダに捕まったままだったローラも一緒に投げられて海に落ちる。
ローラの髪の中から香水瓶らしきものが光ってでてくる。
「なに? 光ってる?」モニター的なものがついており、それを通してヤラネーダを見るとやる気パワーが取り込まれている場所がわかるらしい。そして香水瓶にやる気パワーが回収される。
「これこの怪物が人間から奪ったやる気パワーがみえてるんだわ。やる気パワーがもどってきた」
チョンギーレ「こうなったらあいつだ、あいつのやる気パワーを奪え」と、失ったやる気パワーの代わりにキュアサマーからやる気パワーを奪うようヤラネーダに指示する。
ヤラネーダの攻撃を受けてキュアサマーの周りを黒いオーラが包み込むが
キュアサマーが「あたしのやる気は無敵なの」と一喝して簡単に振りほどく。
キュアサマーのリップが棒状のアイテム(ハートルージュロッド)に変化し、必殺技を繰り出す
見事浄化し「ヴィクトリー!」と宣言。
ヤラネーダが消えてローラの香水瓶に回収されていたやる気パワーが元の持ち主たちに戻っていく。
チョンギーレは「チッ、かったりい。帰るか」と退散。
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まなつ「あれがプリキュアか~」
ローラ「なかなかかっこよかったわ、まなつ。というわけで、これからはあたしのもとで戦ってもらうからよろしくね!」
まなつ「よろしく! ……戦う? 待ってどういうこと!?」
ローラ「ああよかった。これで野望に一歩近づいたわ」
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あとまわしの魔女の城
タツノオトシゴ的怪人(バトラー/あとまわしの魔女に仕える執事)が
「あとまわしの魔女様、邪魔者が現れたようです」と魔女に報告し、今後について指示を仰ぐ。
しかし魔女は「明日にするわ」と寝る。
バトラー「しょうちいたしました」
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